放射線被ばくによる胎児の影響

 胎児の影響のうち、がんと遺伝的影響を除いたその他のすべての影響は確定的影響に分類され、影響の発生する最小の線量が存在する。この線量を越えて被ばくした場合でないと影響は発生しない。


胎児影響に対して感受性の高い時期としきい線量
胎児の分類 時期 影響 しきい線量
着床前期 受精〜9日 胚死亡 0.1Gy
器官形成期 受精後2〜8週 奇形 0.1Gy
胎児期 受精8週から出産
特に8〜15週
発育遅延
精神発達遅延
0. 1Gy
0.12Gy
<参考:草間朋子、あなたと患者のための放射線防護Q&A、医療科学社>


確率的影響の発生確率と自然発生率
放射線誘発率 自然発生率
発がん 5.0×10−5 mSv−1×(2-3) 27×10−2
遺伝的影響 5.0×10−5 mSv−1 7.5×10−2
<参考:草間朋子、あなたと患者のための放射線防護Q&A、医療科学社>

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